先日、某動画サイトで、横断歩道近くで歩行者を発見したため一時停止して横断させてからゆっくりと動き出した所で、警察から検挙されたとのこと。
警察は別の場所から別の歩行者を妨害している状態を確認し、動画にも残したと主張。被疑者はその動画で妨害を確認出来たら反則金を払う旨を伝えたが、動画は見せられないが映っているの一点張り。動画を見せないことで、「ここで認めないと裁判になったら不利になるよ」という無言の圧力をかけてくる。一時停止を実施して歩行者をやり過ごし、その後に徐行しているにも関わらず検挙。はっきり行って点数稼ぎとしか思えない。ワンボックス車のような形状でなければ、運転者の視点は自動車の先端よりかなり手前にあり、一時停止したあとで歩行者を妨害してしまうかどうかは、障害物などで車道外の見通しが利かない状況だと動いてみないと分からない場合がある。それは取締りを行う警官からは見えていても運転者からは見えない場合もあるし、運転者より前方に設置してあるドライブレコーダーには映っているが運転者には見えないという事もある。例えば運転者の眼の位置よりドラレコのレンズが60センチ前方に有ったならば、車を60センチ動かさないとドラレコには映っているが運転者には歩行者が見えない場合があるということだ。何が言いたいかというと、例えドラレコ映像には渡ろうとしている歩行者が映っていてもドライバーには見えていないタイミングがあるという事だ。ましてやボンネットは更に先に有るので、車道外の視界が無い場合、例えば良くあるのが植栽やブロック塀等の陰に人がいる場合、ボンネットが歩行者を妨害してしまう場所まで進まないと運転手には歩行者が見えない可能性すらある。こんな状況でも検挙されてしまうのであれば、ドライバーはこれを回避するためには、常に1人車に同乗してもらって、必要に応じて車から降りて前方に行き歩行者がいない事を確認してもらうか、ボンネット先端に左右を確認できるカメラを装着して運転者が車内からモニタリング出来る用にしておかなくてばならない。見通しの悪い場所での現実的な対応としては、一時停止後にゆっくりと動きながら横断歩道を通過する事しか出来ない。
法に則り、一時停止を実行した「善良なドライバー」を重箱の隅をつつくように取り締まる暇があるのなら、もっと重大事故に繋がる可能性のある自転車の信号無視や逆走、車間距離を詰める煽り運転のドライバーとかの検挙に注力してもらいたいものだ。