貿易赤字〜失われた10年ちょっと

東日本大震災の津波で福島第一原発事故、これに伴い原発が稼働できなくなった。諸外国、特にヨーロッパでは原発依存度を下げるために自然エネルギーへの移行が進んだ。日本はどうか?。十年を経た今、原発の再稼働、現在原則40年としている原子力発電所の運転期間を60年超に延長しようとしている。耐用年数もそうだが、使用済み核燃料の処理にも問題を抱えている今の原発に「かたくなに」依存しようとしている。原発立地自治体への交付金は原発の稼働・停止に関わらずに支給されていた様だ。莫大な原発事故の賠償金負担もあり、赤字が続く東電は、ついに3割近い値上げをしようとしている。事故直後から自然エネルギーに大きく舵を切っていれば、海外に依存するエネルギー資源(=世界情勢や為替レートに大きく依存)も、少しは減らすことが出来たのではないだろうか。電気料金が上がるに連れ、ネットでは「原発を再稼働すればいい」という意見が散見されるが、ここ数年でウラン燃料価格も倍近く上がっている。

電力料金が上がると、オール電化の家は大変なことになる、エネルギーは分散したほうが良いと言う声がよく聞こえるようになる。オール電化にしてガスの供給が受けられなくなったとしても、使おうと思えば石油ストーブやカセットコンロを買っておいて使えばいいだけの話。ただ、個人的にはオール電化にするならソーラー発電は必須だと思う。ソーラー発電をつけてない人は知らないと思うが、昼の太陽が出ている間、特に10時から14時の4時間程度は冷房をつけようが暖房をつけようが、発電した電力でほぼ賄える。昼間は留守だから関係ないという家庭なら、余っている電力でこの時間にエコキュート(コンプレッサー式電気給湯器)を稼働させれば、深夜電力をあまり使わずに(言うまでもなくガスも使わずに)湯を沸かす事が可能だ。家庭のエネルギー消費の3割は給湯らしいし。電気代が上がっている時は燃料のガス・石油も高騰しているが、オール電化住宅は基本的に灯油の購入やガスの契約が無いので、この費用はかからない。「ソーラーパネルは屋根に乗せるゴミ」見たいな事を言う人が居るみたいだが、エネルギー高騰に対するリスクヘッジになるし、災害時の停電対策にもなる。更にエコキュート(電気給湯器の数倍の効率でお湯を沸かせる給湯器)を設置してあれば400リッター位の水(お湯)のストックが出来る。停電になったら風呂にも入れなくなるとか言われているが、今どきのリモコンの付いた全自動ガス給湯器は電気無しで使えない。

もう政府のエネルギー政策には期待できないから、自衛の為に太陽光発電を設置する人も増えてる、とか。