政府備蓄米の放出

なんというか、いい加減にしてほしい。備蓄米は競争入札で行われ、2回めの入札では落札価格の平均は60キロ当たり2万722円だったとの発表があった。1キロあたり345円、一般人に届く価格はおよそ2倍になるらしい。最近の店頭での価格が5キロで4000円くらいになっているので、予想される価格になっているということだ。去年同じお金で10キロ買えたのに5キロしか買えない状態は異常だ。

コメ5キロの市場価格は、345円×5kg×2倍=3450円くらい。実際には4000円くらいで売られているので中間業者などを含めた流通コストは2倍を超えているのだろう。そもそも、競争入札ということは落札する方も市場価格に合わせて値段を決めるわけで、高く売れると思えば、安く落札する必要はないし、安くすると競争入札では勝てない。高止まりするのは当たり前の話だ。マスコミは「備蓄米の放出が始まっても高止まりしている」とか、「備蓄米はなかなか一般消費者に届かない」と行っているが、届いたとしても単純な競争入札方式が行われている限り、価格が大幅に下がることが無い事は、ちょっと考えればわかることだ。

ただ、農家保護という点ではコメの値段が上がるのは止むなしという点もあるが、現状のコメ高騰では農家の手取りは増えていないと言われている。なんだかなー。