アマゾンの購入履歴を見てみると、2011/7/27注文、ほぼ9年間使ってきた事になる。Acerのプロジェクター、H5360BDの事だ。720pで3D対応、当時のレビユーも良かった。
これの前には三菱かどこかのSVGA(800×600)のプロジェクターを使っていたと思う。と言うことで、これで3台目。H5360BDはランプ寿命の前にDLP(DMD)がダメになったようだ。
初めは数ヶ所に白い点が散在している程度だったのだが、白い点は増え続け、更には黒い点が出現。黒い点はすごい勢いで増殖。当初、黒い点は暗い画面ではそれほど気にならなかったのだが、ここまで来ると精神衛生上も良くない。新しくプロジェクター買ったら、古くなったヤツをリビング用に移設しようかとも考えていたのだが、ちょっと家族から顰蹙を買いそうだ。
何を買おうかと、アマゾンやWEBに転がっているレビューを参考にして候補を絞る。ネイティブ解像度1920×1080以上のいわゆるフルHDで、出来れば光学台形補正やLED光源のもの。老舗ブランドで探したが10万程度の物が多い。最近はアマプラを見る時間も長くなってきたので、ランプ寿命も気になるが、今回のように表示デバイスが駄目になる事が有ったり、そこまでの解像度が必要かどうかは別としても、いずれ4kが流行り出すことも考えると、あまり高いものを買うのもどうかと…。結局アマゾンのレビュー等を吟味した結果、VANKYO V630と言う、いわゆる中華プロジェクターを選択。5000円のクーポンが付いてほぼ2万円でゲット。
値段が値段なので過度の期待は禁物だが、やはり、以前のプロジェクターに比べて、
- ピントがあまい。中央部に合わせると周辺部がモヤッとする。まあ、見れなくは無いが。
- クーリングファンの音が大きい。
- グラデーション部の階調が目立つ。ビット数が少ないような感じ。
- 良かった点として、投影サイズが1割位大きくなった。スクリーンからレンズまで2.7mで90インチ(幅約2m)
webの情報からは台形補正(keystone補正)は手動とデジタルとしか書かれていなかったが、手動の方はピント調節リングの後ろに有り、これを動かすと中の何かが物理的にスライドしているので光学補正と思われる。普通のプロジェクターは中心光軸が水平でなく、例えば床に置いた時に少し上向きに光軸が向いているので、画像全体がそのまま前方のスクリーンに写し出される。
一方、安いプロジェクターは中心光軸が水平な物が多いような気がする。床に置いて無調整で写すと上半分しか映らない事になる。光学台形補正が無い場合はプロジェクターを少し上向きに設置するのだが、そうすると上が広がった映像になってしまうため、これを補正するためにデジタル処理で上の方を狭くして下と同じ幅に調節する。その結果、フルHDのパネルを使っていても解像度が落ちてしまうことになる。まあ、光学台形補正であっても、実際には(今回のプロジェクターもそうだが)ピントがあまい状態で使ったら、フルHDの解像度を生かせない訳だが。
モヤモヤした気持ちにならずに見るには5万円位は出した方が良いような気がする。