大昔?に買ったブラックアンドデッカーのマルチツール、Quattro。バッテリーがダメになり、随分前に中華互換バッテリーを二個買ってしのいでいたのだが、1つがダメになった。フル充電しても1分と持たない。もうひとつの方はまだ何とか使えているので、当たり外れも有るのだろう。
本体(モーター部)とドリルドライバー、ジグソー、サンダー、それとNiCdバッテリー(写真では二個有るが購入時は1つ)と充電器のセット。価格は覚えていない。これを買う前も同社のドリルとジグソーを使っていた(どちらも100V)。
このバッテリー、ネットではPS130で検索すると沢山ヒットするので案外需要はあるようだ。お陰で何とか道具も行き長らえている。
ダメになったバッテリーをばらしてみると案の定ニッカドらしき円柱型のバッテリーが10本。12ボルトなので適当な電源を埋め込んで、バッテリー切れの時に使えるようにしようと思ったが、別の案も浮かんできた。モバイルバッテリー用に買ったリチウム電池、18650が4本あるので、これで動くか試して見よう。バッテリーは中華リチウムとしては(多分)有名な「TrustFire」というモノだ。18650は通称で、直径18ミリ長さ65ミリを表している。が、この手のバッテリーには保護基板なるものが付いているため2ミリ位長くなっている。保護回路無しの「生セル」も売られているが、過充電・過放電による発火事故のリスクがある。少し前に18650用の電池ボックスも買っていたのだが、このビミョーな長さのお陰で入らない。お蔵入りしていた。
マルチツール用に電池ボックスが必要になったので考えを巡らせ、「電池ボックスを真ん中で2つに切って、少し隙間を開けて台座に固定」して再利用することにした。
何とかセット出来るようになった。12V必要なので3本直列にする。4本だと12Vを超えるので、モーター焼損の可能性がある。
ばらしたバッテリーの接点からリチウム電池のホルダーにリード線を半田付けして実験開始。おっ、動くじゃん!と思ったのも束の間、タイミングなのかトリガーの引き込み量なのかは分からないが動いたり動かなかったり…。
モーター起動時の過大な突入電流によってリチウム電池の保護回路が動作し、出力制御されている可能性がある。定常電流を測って見ると無負荷でドリルを回して3A、負荷を掛けて行くと、大体10A位の所でシャットダウンされる。おそらく保護回路が動作する電流が10Aなのだろう。結局、保護回路付きの18650リチウム電池で動作させることは出来ないと言う結果になった。
電源装着で駆動する場合でも12V・10A以上の出力が必要そうだ。