最近の – いやもう最近と言うにはずいぶん経っているが – 液晶テレビは奥行きがあまり無いので、まともな容積のスピーカーは入っていない。よって、よほどオーディオの事を考えたものでない限り、取りあえず鳴ればいいみたいなスピーカーが付いている。特に低音が出ないので、映画とかを見ていても臨場感がいまいち。昔であれば、バワーアンプ用のIC、多少の抵抗・コンデンサ、電源トランスなんかを買ってきて、プリント基盤のパターンを書き…てな具合で作ったりしていたのだが。
今はこの領域もデジタル化が進み、安価なアンプはD級アンプになり、メイン基盤はかなり小型化、省電力化が進んでいる。
今回もWEBを漁ると、OEP30Wと言うパワーアンプモジュールが見つかった。一個243円。五個注文したら送料は199円だった。12Vで負荷8オームで10W、24Vまで上げると30Wまで出るようだ。しかも2CHぶん入っている。
ピンヘッダー用のスルーホールが2.54ミリのICピッチなので、3センチにも満たないサイズであることはわかっていたのだが、実際に見ると、思っていた以上に小さい。比較のために他の主要パーツも入れてみるとこんな感じ。
まずは動作するのかの確認のため、ブレッドボードで組んでみた。
12Vの電源とスピーカーをつないでテレビのオーディオ出力を繋ぐ。鳴った!。定格10Wと言うことで、リビングで鳴らすには十分な音量が出ている。スピーカーは実家にあった大昔の「コンポ」、Technicsの16~20センチ位のユニットの入ったスピーカーなので、最近の小型のスピーカーよりは効率も良いのだろう、ボリューム(A型)も真ん中位でもうるさいくらいに音が出ている。D級と言うことも有り、ヒートシンクなど無くてもほんのり暖かい程度にしかならない。
ブレットボードで仮配線だが、面倒なのでしばらくはこのままケースに入れて使おうと思う。