要するに、利用時に携帯の電波を使わない地図の件。登山で使ったり人里離れた林道を走ったりとか、電波の届かない所で地図が使えなくなるのを回避したいのだ。以前から山歩きには「地図ロイド」と「山と高原地図」のアンドロイド版を使っている。行くエリアの地図を予めダウンロードしておく必要はあるのだが、山へのアプローチ、林道などでも使おうとするとエリアも広くなり、ちょっと厄介だ。「山と高原地図」は主に歩くエリア専用しかも有料なので車用には使えないし、地図ロイドも縮尺別に広範囲をダウンロードしておかなければならず、手間がかかる。
という事で、これにプラスして少し前までは「MAPS.ME」というアプリを使っていたのだが、ナビ使用時の到着予定時刻表(所要時間)が異常に速く、およそ時速百キロ位で走った時の時間になっていたりして使いにくかったので、最近は「OsmAnd」を使っている。カスタマイズ出来る要素が豊富で、見やすい・操作しやすい場所に必要な情報が配置できるようになっている。あと面白いのがベアリング表示が出来る事。これを使うと現在地からどちらの方向に目的地があるのかがわかる。例えば目的地が右前方であれば+32度とか、左少し後ろだったら-250度とか。これがないナビアプリだったら地図をヘッドアップ表示(普通はこのモードで使っている人が多いかもしれない)にして、現在地と目的地の両方が画面に収まるように縮尺を変更して向きを確認しなくてはならない。まあ使わない人には重要じゃないけど。
あと、最近ハイキングコース(OmsAndで使っている地図にはハイキングコースも入っている)を見ている時に気付いたのが、ルート表示画面で標高と勾配のグラフが表示されている件。
夜叉神峠から鳳凰三山を縦走して広河原に降りるルート
標高グラフを見ると、ひと目で下りが結構急な事がわかる。OmsAndで使う地図には等高線も描かれているので、これの詰まり具合を見ればわかるのだが、全体を通して可視化される事でペース配分にも応用しやすそうだ。
良いことばかり書いたが、欠点もある。オフラインという所に起因すると思うのだが、ナビのルーティング・リルートがとても遅い事。googleナビやyahooカーナビだとネットワーク越しに高性能なサーバーか処理している(と思う)のでそれほど待たされることは無いのだが、これとは雲泥の差のスマホ内蔵プロセッサが必死になって処理しているので仕方がない。目的地が遠い時なんか…。