登山やキャンプなどで両手を塞ぎたくない時に便利なヘッドライト、大きく2つのタイプがある。
1つはバッテリー一体型と言われる、1つの筐体にLED発光部とスイッチ・バッテリーが組み込まれているもの。もう1つはバッテリー分離型(別体式)と言われる、バッテリーが別の筐体に分離していて電線で繋がれているタイプ。分離型の優位なところは、重量のあるバッテリー部分が別体なので、例えばこれを頭の後方に配置することで前後の重量バランスが良くなる等がある。一体型だとバッテリをたくさん実装するのは無理があるが、分離型ならある程度までは後頭部にバッテリーを持って行けるし、電線を伸ばせば腰にぶら下げる等も可能だ。
しかし最近、大きな欠点があることに気がついた。電線の破断リスクだ。普段使っていないザックのポケットに仕舞いっぱなしだったヘッドランプを取り出した時に、ポケットの中に何か黒いプラスティックのようなモノが落ちていた。その時は何か良くわからなかったのだが、ヘッドランプのスイッチをいじっている時に電線の外被が破れている事に気がついた。しかも触ってみるとベタベタしている。被覆にポリウレタンが使われていて、これが加水分解したようだ。
バッテリーケース付近の電線被覆の劣化
劣化は2か所あった。
発光部側の電線の被覆劣化
被覆が劣化すれば、最悪電線がむき出しになってショート〜発火、バッテリー劣化、容量低下等を引き起こす。そんな事を考えていたら、物理的に電線が破断するリスクが有るという事に気がついた。一体型なら電線が外に出ていないので、そのリスクは無い。なんか急に分離型に対する信頼感が低下してきた。分離型はこれを含めて2つしか持っていないが、壊れたら次は一体型を買おうと思う。