自動車メーカーの燃費不正が発覚している事に関して、思っていることを書いてみる。
そもそも、燃費という曖昧な値を国に届け出て、それを基に課税額を変えるとか無理がある。この仕組みでは、税金を徴収するために、燃費の閾値が必要になる。
参考:国土交通省の燃費基準値一覧
で、結局この値に向けてメーカーのエンジニアが小数点以下一桁のために頑張る事になる。
ところが実際にはユーザーはこの燃費は当てにならないことを知っている。ましてや小数点以下の値なんか意味無い。
こんな仕組みがなければ不正は起きない。「規則は破られる為にある」の典型だ。
もしユーザーに役に立つ燃費が有るとすれば、具体的にどこからどこまでを、高速道路を「使って | 使わずに」リッター何キロ走ったとかだろう。各社腕のいいドライバーが、時期・タイミングを見てトライ。別に何度やってもいい。ルートも決めなくてもいい。
ただ、重要なのは本当の燃費である事。
国は燃料税の比率を上げて、代わりに自動車税や重量税等の固定費を下げる。アイドリングしっぱなしでエアコン入れて子供を車に置いてパチンコやる大人も減るだろうし(減らなくても税収はプラス)、古い車でも頑張って無駄の少ない走りをすれば、それに応じた見返りを得られる。わけのわからん規則で縛るより、よっぽどポジティブ。
まあ、これだけだと長距離を走る業務ドライバーや運送関連会社からはクレームが付くだろうから、給油量を申告して幾らかの免税策が必要にはなると思うが。
#白タクとかは免税を受けられなくなる